白鷺三十六景 — No.04
第四景
第四景
三の丸広場 花霞の幻城
花霞の城 / 三の丸広場にて
満開の桜にぐっと近づき、背後の大天守をあえて「美しいボケ」として春の霞(かすみ)に溶け込ませた一枚です。一見して姫路城とは分からないかもしれませんが、私にはこれが姫路城だと確かに分かっています。
物語
4月、三の丸広場が一年で最も華やぐ満開の季節。ある日、私は桜の花にぐっと近づいてこの写真を撮影しました。背後に見えるのは、かなりボケていますが、紛れもなく姫路城の天守閣です。
まるで姫路城で撮ったとは思えないような写真かもしれません。しかし、私にはこれが姫路城だと分かっています。
観光名所を誰もが分かるように鮮明に切り取るのではなく、あえて主従を逆転させ、巨大な城を背景の「彩り」として贅沢に使う。そこには、400年の歴史を持つお城と、その瞬間にカメラを構えた私との間にだけ存在する、密やかな対話があるように感じています。ただの記録写真ではなく、あの日の春の空気感と私の心象風景をそのまま写し取った、とても思い入れのある一枚です。
撮影のヒント
- 場所姫路城 三の丸広場
- 撮影のヒント桜の花びらにぐっと近づき、絞りを開放(F値を小さく)して撮影すると、背景の巨大な建築物も幻想的な「ボケ(Bokeh)」に変わります。
- 視点の楽しみ方ランドマークを鮮明に写すだけが写真ではありません。その場で心に感じた春の空気感そのものを切り取るような表現も、お城撮影の醍醐味です。
ここで撮る
三の丸広場
34.837604, 134.694019
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