旅の記録/マカオ

MACAU / 26–27 OCTOBER 2026

マカオ、三人の撮影旅行。

師匠と宗次郎くんと、ライカを持って。

今回の目的は2つ

10月26日、27日の一泊二日で、師匠、宗次郎くん、私の3人でマカオへ。

どんなことでも「俺はもうずっと前にやってる」と言う、団塊世代ならではの負けず嫌いな師匠。そんな師匠にも、まだやっていなかったことが二つありました。

その1

世界にはさまざまな写真スポットがありますが、マカオの民家の間の細い道から、巨大なグランドリスボアを撮るのもその一つ。師匠はまだ、この場所で撮影したことがありませんでした。

その2

香港からマカオへ続く港珠澳大橋を、バスで渡ること。橋と海底トンネルを合わせた海上ルートとして世界最長ですが、師匠はまだ渡ったことがありませんでした。

この二つを一気に解決するため、師匠が宗次郎くんを誘った旅に、私も便乗させてもらいました。

香港空港の横から、海を越えて

バスで渡る、約42km。

香港国際空港のすぐ横にある香港口岸から、マカオ口岸へ。橋と海底トンネルで海を越えるルートです。

地図を読み込んでいます。
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今回バスで渡る区間約42 km

香港口岸 ⇄ マカオ口岸

港珠澳大橋 全体55 km

珠海側の連絡路も含む総延長

香港連絡路
12km
主橋・海底トンネル
29.6km
珠海連絡路
13.4km

青色の2区間が、香港口岸からマカオ口岸までの約42km。55kmすべてをバスで渡るわけではありません。経路線は道路データに基づく概略で、口岸内の走行は省略しています。
距離の出典:港珠澳大橋・香港側公式サイト。経路データ:OpenStreetMap contributors。

古い建物の間から見えるグランドリスボア。Leica M10で撮影。
Leica M10 · Summilux 50mm
01

路地の先の、
グランドリスボア。

マカオに暮らす人たちの家々。その先に、蓮の花の形をした巨大なホテルが顔を出す。この風景を撮影することこそ、今回の旅の一番の目的でした。

夜にも撮りましたが、翌朝、光のある時間にもう一度。やはり、古い街並みと黄金に輝く巨大なグランドリスボアの対比は、朝の光の中でこそ映えると感じます。

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夜の大三巴。Leica M10で撮影。
夜の大三巴。Leica M10で撮影。
02

大三巴、昼と夜。

泊まったホテルの窓からも、大三巴(聖パウロ天主堂跡)が見えました。ただ、この写真の右手へ90度ほど回り込んだ角度から眺めるため、一枚の板壁のようにしか見えませんでした。

正面から見ると立派な大聖堂。でも、建物の大部分は火事で焼け落ち、いまは正面のファサードが残っています。けれど、その姿だからこそ貴重で、多くの人を引きつけるのかもしれません。傾いているからこそ人を引きつける、ピサの斜塔のように。

この写真は夜の大三巴。観光客であふれる昼にも撮影しました。

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旧市街の角で。Leica M10で撮影。
旧市街の角で。Leica M10で撮影。
03

旧市街を、歩く。

私がマカオに初めて行ったのは、1990年の初め頃。その時には、ベネチアン、パリジャン、ロンドナーといった絢爛豪華なカジノ併設のホテルなんて、何もありませんでした。

香港からジェットフェリーで1時間ほど。フェリー乗り場から街へと続く道沿いに、大回力やリスボアといった古ぼけたカジノがありました。

その後、香港資本や米系のカジノが入り、いまの姿になりました。でも、私にとってのマカオは、やっぱりこの旧市街。TaipaやCotaiは別世界です。

そんな古き良きマカオを撮り歩くのは、30年前にタイムスリップするようで楽しい経験でした。

独身時代にカジノにハマった頃の武勇伝は、ここで書くと長くなるので、番外編に取っておこうと思います。

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この風景を見に行くなら

撮り歩く旅の、移動と宿と食事。

同じ風景を撮りたい、見てみたい方の参考に。今回使った移動手段とホテル、立ち寄ったお店を二つの編にまとめました。

Sofitelの客室から見えたグランドリスボア。
Sofitelの客室から見えたグランドリスボア。
02 / 旅の参考に

大橋からホテル編

香港からバスで橋を渡り、旧市街のSofitelへ。客室、窓からの眺め、翌朝の朝食まで。

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禮記雪糕の、ライカにそっくりなロゴ。
禮記雪糕の、ライカにそっくりなロゴ。
03 / 旅の参考に

レストラン・喫茶店編

ライカそっくりのロゴがある禮記雪糕、タコ料理がおいしかったMariazinha、撮影の合間のコーヒー。

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3人の装備は、全員ライカ。
3人の装備は、全員ライカ。
TRAVEL COMPANIONS

師匠、宗次郎くん、私。

今回のマカオ撮影旅行では、とにかく宗次郎くんにお世話になりっぱなしでした。彼のおかげで撮影スポットを効率よく回り、港珠澳大橋を渡ることも細い路地の先に見えるグランドリスボアを撮ることも、無事に達成。感謝してもしきれません。

宗次郎くんとの付き合いは、もう20年近くになると思います。iPhone片手に写真を撮り始めた彼が、今では香港観光協会の催しに特別席で招かれ、シャングリラホテルの冊子に表紙写真を提供し、最近ではJTBと共同で香港のフォトツアーを開催するほどの写真家に。私も彼の写真集を2冊購入しました。

私も姫路城を36枚の写真で撮る「白鷺三十六景」をライフワークにしていますが、Facebookなどで城好きや姫路城好きの方々の写真を見るたびに「ウオっ!」と声が出ます。

珍しく姫路城に雪が降った日、花火が上がった日、満開の桜が咲き乱れる瞬間。毎日のようにそこへ撮りに通う人たちだけが出会える、奇跡のような景色です。

宗次郎くんも、そうやって香港やマカオに通い続けています。私たちが疲れ果ててホテルへ戻ったあとも、彼はもう一度カメラを持って出かけていく。その写真に対する真摯な姿勢が、この2冊に凝縮されていると思います。

もう売り切れているかもしれませんが、注文できるようなら、ぜひ手に取ってみてください。

私が購入した宗次郎くんの写真集『Vanishing Neon — 消えゆくネオン』。
Vanishing Neon — 消えゆくネオン
私が購入した宗次郎くんの写真集『マカオの光と影 — Macau : Light & Shadow』。
マカオの光と影 — Macau : Light & Shadow

もう一人の同行者、師匠とは30年以上の付き合いになります。ミャンマーのバガンやベトナムのホイアン、ハノイから長い時間をかけて向かったハロン湾の船旅。イタリアのベネチア、ナポリから渡ったカプリ島の青の洞窟、そしてドイツ・ヴェッツラーのライカ本店へも。いろいろな場所を一緒に旅してきました。

なかでも忘れられないのが、二人で54時間の長距離列車に揺られて向かったチベット・ラサ。私の人生で最も記憶に残る大冒険です。敬意を込めて「師匠」と呼ぶこの人のおかげで、今回も三人のフォトツアーが実現しました。改めて感謝しています。

今回は50代の宗次郎くん、60代の私、70代の師匠という50・60・70トリオでした。こういう旅を、まだもう少し続けていきたい。そう思えた一泊二日でした。

お二人さん、ありがとうございました。
またどこかに行きましょう!

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