霧に包まれたハロン湾。奇岩のあいだに遊覧船や漁船が浮かぶ
Travel Journal — 2014.03

ハロン湾、霧の中の奇岩

師匠・バスターさん・Asukalさん・TJ — EMERAUDE号で過ごした一泊二日

Route: ハノイ → ハロン湾 2014年3月16–17日 YKK師匠・バスターさん・TJ + Asukalさん EMERAUDE号 一泊二日 写真 17枚
ハロン湾に停泊するクルーズ船 EMERAUDE(QN 1266)。四人が一泊した船
この旅の仲間

男四人で、欧米カップルの船に乗り込む

ミャンマー、ムイネーと同じ顔ぶれ——YKK師匠、バスターさん、Asukalさん、そして私。ベトナムは南のホーチミンから始まって、中部のフエ・ダナン・ホイアンと訪ねてきて、今回はいよいよ北部のハノイ、そして念願のハロン湾です。乗り込んだEMERAUDE号のお客はほとんどが欧米人のカップル。アジア人でしかも男四人というのは、ちょっと不似合いだったかもしれません。

男四人の旅 2014年3月16–17日 ハノイ → ハロン湾 EMERAUDE号 一泊二日
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ベトナム四度目、今度は北へ

数年前から何度かベトナムを訪れています。最初は南部のホーチミン、次に中部のフエ、ダナン、ホイアン。そして今回は北部のハノイ、そして念願のハロン湾となりました。

トンキン湾の北西部に、大小三千もの奇岩と島々が浮かぶハロン湾。伝承では、中国がベトナムに侵攻してきたとき、龍の親子が現れ、撃退するために口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられています。

実際には、石灰岩台地が沈降し侵食されたことでこの奇岩群ができました。中国の桂林と似ていると思えるのですが、それもそのはず。同じ石灰岩台地の、海側がハロン湾、内陸側が桂林なのです。

霧の朝のハロン湾。鏡のような水面に帆柱を立てたジャンク船が浮かび、奇岩が霞んでいる
霧の朝、鏡のような水面に浮かぶジャンク船

ハノイから四時間、EMERAUDE号へ

ハロン湾に行くには、ハノイからクルマで四時間ほどかかります。これは結構つらい。飛行機があれば、もっと観光客が増えると思うのですが。

ハロン湾には多くの旅客船が就航していて、日帰り、一泊、二泊と、自分のスケジュールに合わせて選べます。我々男四人組は、まぁ高級なEMERAUDE号の一泊の旅を選択しました。

EMERAUDE号のデッキ通路。白い船室の扉に「207」の番号が入っている
私の部屋、207号室
船室の内部。白いベッドが二台、木張りの内装と鏡、床に置かれたカメラバッグ
ツインの船室。船上とは思えない快適さ

四人はそれぞれ一人一部屋。私が泊まったのはツインの二〇七号室でした。シャワーも熱いし、ベッドも枕もフカフカで、船上とは思えないほどに快適です。

船室のバスルーム。モザイクタイル貼りのシャワーと洗面台
モザイクタイルのシャワー室
上甲板のラウンジ。籐のソファとテーブルが並び、両側に湾の景色が広がる
上甲板のラウンジ

霧の中の奇岩、リアル水墨画

この日のハロン湾は、一日中うすい霧に包まれていました。晴れた青空を期待していなかったといえば嘘になりますが、結果としてこの霧が、奇岩の重なりを何層にも遠ざけて、水墨画のような濃淡をつくってくれました。

霧のハロン湾。手前に暗い岩壁、遠くに奇岩が層になって霞み、小さな漁船が一艘浮かぶ
層になって遠ざかる奇岩
霧の湾に浮かぶ漁船。旗を立てた小舟と、霞んだ奇岩の連なり
旗を立てた漁船が横切る

船室の窓からも、奇岩は手が届きそうな近さで通り過ぎていきます。ランプの灯る木枠の窓と、その向こうの緑の水面。切り取られた景色というのは、どうしてこう絵になるのでしょうか。

船内から見た窓の外。木枠の窓越しに奇岩と緑色の水面が見える
船窓越しの奇岩

そして日が落ちると、湾はまた別の顔になります。灯りをともした船が静かに停泊し、遠くの港の明かりだけが、にじんで見えていました。

夕闇のハロン湾。手前に灯りをともしたジャンク船、奥に奇岩のシルエットと港の明かり
灯りがともる頃
大きな岩山を背にして停泊する遊覧船。窓に灯りがともり、水面に映っている
岩山を背に停泊する

ハロン湾を、船の上からパノラマで撮影しました。霧に包まれた奇岩が、雰囲気を盛り上げてくれます。リアル水墨画の世界ですね。

ハロン湾の横長パノラマ写真。霧の中に奇岩が連なり、右手に遊覧船が一隻進んでいく
船上からのパノラマ — リアル水墨画の世界

船の上の食卓

レストランの料理も、昼、夜、朝食とかなり美味。スタッフ陣も英語が全く問題なく通じますし、サービスについてもしっかり教育されていて、終始いい感じ。快適で満足な旅になりました。

船内のレストラン。木張りの内装に赤いクロスのビュッフェ台、窓際の席に他の乗客が座っている
船内のレストラン
ビュッフェ台に並ぶ料理。生春巻き、サラダ、炒め物などが大皿に盛られている
並んだ料理はどれも美味しかった
レストランのテーブルセッティング。パンと生春巻きの皿、メニュー立て、窓の外にはハロン湾
窓の外はずっとハロン湾

カップルで、かつ金銭的に余裕があるならば、ちょっと高級な船のほうがオススメです。男四人で乗っておいてなんですが。

航跡と、二十万ドン札の岩

ハロン湾の地図に描かれたGPS航跡。赤いラインが一日目、青いラインが二日目の戻り航路
GPSロガーが記録した二日間の航跡

ハロン湾の旅行中、同行した友人がGPSロガーの位置データをくれました。赤色が一日目、赤ラインの終端が宿泊地。青色が二日目の戻り航路です。こうして地図の上に重ねてみると、湾のごく一部を回っただけだということがよく分かります。

実は、ベトナムの二十万ドン札は、表面にはホーチミンさん、裏面にはハロン湾に浮かぶ奇岩がモチーフになっているのですが、今回の我々の航路では、残念ながらそこを見ることはできませんでした。

また行くことがあれば、次は違う航路で行きたいですね。

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この旅行記は、旧サイト「TOJI Masaya's LIFE LOG」(2014年公開)の記事と写真を、当時の本文を活かして再構成したものです。