Fragment
一月ぶんの香港成分を、旺角で
いよいよ一月近く香港を離れるので、発つ前に香港成分を注入しておこうと旺角へ出て、まずは腹ごしらえに頼んだ叉燒と燒鵝の双拼飯が、白飯の上に照りの出た鵝の皮と縁の紅い叉燒が並んで菜心が一束添えられただけの、この街ではどうということのない一皿なのに、しばらく食べられないと思うと妙に旨く、それから足を向けた先達廣場では、金色の看板の下をくぐっていつもの棚を覗けば、二手の札に小米17 Ultraの16+512GBが全套國行でHK$6,680、15 Ultraが港版でHK$4,980、Redmi Turbo 5 Maxが16+512GBでHK$2,880と並んでいて、自分がいま使っている機種の中古相場を眺めるのは我が身を値踏みされているようで少しおかしく、その足で回った星際城市では、「潮流發燒友集中地」を名乗る看板の下、エスカレーターへ吸い込まれていく人の流れをしばらく眺めながら、ここにまた一月来られないとなるとやはり寂しく、いや正直に言えば、深圳の電脳街に行けないことのほうが、もっとこたえるかもしれない。
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