十年ぶりの友を訪ねて
久しぶりに訪れたバンコク。市内には過去に何度か来ていましたが、そこから少し離れたアユタヤ遺跡は、まだ訪れたことがありませんでした。
今回の旅の大きな目的は、十年ほど会っていない友人に会うこと。幸か不幸か、数ヶ月続いているデモの影響で、観光業で働く彼には時間の余裕がありました。アユタヤ遺跡巡り、中華街散策といった観光に加え、ほぼすべての食事にも付き合ってくれたおかげで、短い滞在でしたが、密度の濃い、忘れ難い思い出になりました。
アユタヤ、首のない仏たち
この遺跡は、1351年から1767年に存在したアユタヤ王朝が作ったもので、ユネスコの世界遺産に認定されています。バンコク市街からクルマで二時間ほど、日系企業も数多く進出しているあたりにあります。遺跡群は一箇所にまとまっているのではなく、小規模なものが点在しているため、クルマを雇って移動しながら観光するのがいいでしょう。


アユタヤ遺跡において、なんといっても印象的なのは、このワット マハタートの仏頭です。コの字の縦棒部に鎮座する大きな仏像をのぞいて、すべての頭部が無くなっていることがわかります。

そして、そのうちのひとつにガジュマルの樹が絡みつき、なんともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。アユタヤ王朝が滅んだ1767年にビルマが侵攻してきた際に破壊されたのだろうか、それとも後世の盗人が、中にある財宝欲しさに首をはねたのか——。

わたしはあまり霊などを信じないほうですが、これをみると、そこには仏様の持つ不思議な力が働いたのではないかと、柄にもなく感じてしまいました。

ワット ロカヤスタの巨大な寝仏にも足を運びました。オレンジの布をまとった姿は、遺跡の茶色のなかでひときわ鮮やかでした。



バンコク市内では日本食も豊富で、それを楽しむことも多いのですが、今回は友人が連れて行ってくれたタイレストラン、Mango Tree で食べたマッサマンカレーが絶品でした。この次に行っても、もう一度食べたいと思わせるほどに。
両替の一苦労
到着が真夜中だったので、空港では500香港ドルだけ両替しました。翌日、同行の友人は客先周りとのことで、独り両替にチャレンジすることに。
ネットでは、ミドリ色の看板の Super Rich が良いとのこと。伊勢丹の近くで見つけたのですが、なんとその日は祝日でお休み。仕方なく、その近くのオレンジ色の看板の Super Rich に入りました。空港の両替レートよりかなりいいので、良しとしましょう。



困ったのは、両替の際にパスポートの提示を求められたこと。ないと言ったら、スマホにコピーはないのかと聞かれます。Evernote にあったのを、隣の得体の知れないお店で十バーツ払って印刷してもらい、無事に二千香港ドルの両替が完了しました。あとで色々と調べましたが、レートはなかなか良かったようです。

両替屋の前の、トムヤム麺
両替がすんで懐が温まると、急に空腹を思い出しました。両替屋の目の前にある露天の麺屋で食べることに。客が大勢いたので、これは美味いはずと食いましたが、やはり凄く美味かった。味の素とかがしこたま入ってるのかも、と嫌らしい考えも頭をよぎりますが、素直に美味かったのです。

食ったのは、壁のメニューにあるトムヤム麺。具材は魚のすり身、日本で言えばカマボコです。潮州料理の魚蛋河(ユータンホー)そのもの、ただしスープはトムヤムスープ。


お店の店員もみんな気さくでいいですね。写真撮っていい?と聞くと、喜んで撮らしてくれます。やっぱりタイは良い国だと実感します。




ちなみにトムヤム麺は一杯40バーツ、ボトルの水は十バーツでした。

中華街、広東語の美しい誤解
ビーフジャーキーを買いに中華街へ。ちらっと広東語が聞こえたので、写真のおばさんに話しかけてみたら、充分に会話が成立します。広東系ですか?と聞くと、タイ人で、二十年ここで働いて広東語を覚えたとのこと。
ところで俺は日本人だと云うと、驚いて、そして香港人だと思ったと、広東語を褒めてくれました。お互い母国語じゃないからの、美しい誤解ですね。



中華街の細く長い通りを歩いていると、右に直行する路地があり、その奥に立派な廟がありました。




潮州の名を見ると、香港で食べてきたあの味を思い出します。屋台のトムヤム麺が魚蛋河に見えたのも、たぶん偶然ではないのでしょう。

おまけ — 2014年5月のデータSIM
バンコクでのデータ通信用SIM購入は簡単です。タイ・バンコクに入国後、空港内で購入するのがベスト。わたしはこの写真の窓口、True で購入しました。

七日間、無制限で二九九バーツ。いまだと約千円です。LTEではなく3G。スマートフォンを渡せば設定も全部やってくれるので安心です。バンコク市内、アユタヤ遺跡も含めて、ほぼ問題なく接続できました。

