Fragment
公安のドローンと、店内から飛ぶFlip
友人のe道登録に付き合って深圳の口岸まで来て、建屋の外で待っていると頭上であの羽音がして、こんな場所で飛ばす豪胆な者がいるものだと見上げれば数メートル上にドローンが浮かんでいて、操縦していたのは公安その人で、さすがに離陸の瞬間へカメラを向ける度胸はなく飛んでいる姿だけを撮ったのだが、出入境の目の前で不審な動きを空から見張ることはこの街ではもう日常で、北京ではドローンの販売がほぼ止まり店頭からはOsmo Pocketまで消えたと聞くのに、その数千キロ南のこの街では公安が当たり前に飛ばし、DJIの直営店では女性スタッフが「ほら、こんなに簡単」とプロペラごと畳めるFlipを店内から飛ばして年配のお客さんたちに見せていて、同じ国で空の自由はこれほど違う——この振れ幅こそが深圳なのだと思う。
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