Fragment
見納めのプレハブ国境と、うねる未来ビル
昨日、八月二十八日の金曜、山根さんと二人でいつものように皇崗から深圳へ渡ったのだが、九月は頭から後半まで日本に滞在するので、次に戻ってくる頃にはこの普段使いの国境——といっても香港と中国のあいだのイミグレだ——が新しいビルに変わっているかもしれず、つまり今のこれが最後の旧イミグレになる可能性があって、旧といってもテンポラリーに建てたプレハブのようなイミグレで、それでもそこそこしっかりしているのだけれど、実はいまの皇崗口岸には三つのイミグレビルが並んでいて、現役のこのプレハブ、真ん中には中国と聞いて誰もが思い浮かべるあの橙と黄の古めかしいビル、そしてその隣に超未来的な巨大ビル、という構成で、その未来ビルがいよいよここ数ヶ月のうちに使用開始になるという——少し前までは七月中と聞いていたから、遅れ気味なのかもしれない——ので、次にここを通るときには、プリンスエドワードから乗ってきたバスがそのまま未来ビルへ入り、ビル内のほんの数メートルで香港の出境も中国の入境も済んでしまう、そんなことになるのかもしれず、なにより嬉しいのは、いまの地下鉄七号線・皇崗口岸駅は現プレハブからそこそこ離れていて、電脳街を歩き倒したあとのあの距離が正直かなり体にこたえるのに、未来イミグレは地下鉄直結だという点で、ともあれこのプレハブも見納めかもしれないと記録を残しに行き、道中はいつものカメラではなく、ぜんぶRokidのグラスで撮ってきた——というわけで、何枚か、どうぞ見納めに。
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