Published 2026-05-30
Leica M2を旅に持っていく理由は、便利だからではありません。むしろ不便です。けれど、その不便さのおかげで、撮る前に少しだけ立ち止まることができます。デジタルで何枚でも撮れる時代に、フィルムのカメラは「見る時間」を取り戻すための道具でもあります。
フィルムは、旅の速度を少し落としてくれる
旅先では、目の前の風景がどんどん流れていきます。観光地、移動中の車窓、何気ない路地、夕方の光。デジタルカメラやスマートフォンなら、気になった瞬間にすぐ撮れる。一方でLeica M2は、露出を考え、距離を合わせ、シャッターを切るまでに少し時間がかかります。
その数秒があることで、写真が「記録」から「選択」に変わります。なぜこの一枚を撮りたいのか。光なのか、人の動きなのか、場所の空気なのか。そう考える時間そのものが、旅の記憶になります。
枚数が少ないから、文章が残る
フィルムでは撮れる枚数に限りがあります。だからこそ、撮らなかった風景も記憶に残ります。あとで文章を書くとき、写真に写っていない匂いや温度、歩いていたときの感情が戻ってくる。Writingsに残したいのは、写真そのものだけではなく、写真の周囲にあった時間です。
デジタルとフィルムを分けて考えない
Leica M2とデジタル機材は、どちらかを選ぶものではありません。ドローンで空から見た街を、地上ではフィルムで歩く。スマートフォンで位置やメモを残し、帰ってから写真と文章をつなげる。道具ごとに役割を分けることで、旅の記録は立体的になります。
旅写真は、見せる場所まで含めて完成する
写真は撮って終わりではなく、どこに置くかで意味が変わります。Galleryでは写真として、Gearでは道具として、Writingsでは記憶と言葉として残す。Leica M2は、その3つを行き来するための小さな入口になっています。
Leica M2を旅に持ち出すときの考え方
Leica M2は旅写真に向いていますか?
すばやく大量に撮る旅には向きませんが、歩きながら光や距離を選びたい旅にはよく合います。露出や距離を考える時間が、写真を撮る前の観察になります。ほかのカメラとの使い分けはCamera Gearにまとめています。
デジタルカメラやドローンとどう使い分けていますか?
ドローンは場所の構造を、デジタルは確実な記録を、Leica M2は歩いているときの感覚を残す役割です。旅の中で役割を分けると、同じ場所でも複数の見え方が残ります。空から見る旅の話はドローン旅ガイドにも書いています。
フィルム写真をサイトに残す意味は何ですか?
フィルム写真は、撮った瞬間だけでなく、あとから思い出す時間も含めて記録になります。Galleryでは写真として、Writingsでは文章として、Gearでは道具として同じ旅を別の角度から残しています。写真の入口はTravel Galleryから辿れます。
Leica M2を含むカメラ機材はCamera Gearにまとめています。
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